訂正可能性の哲学
正しいことしか許されない時代に、「誤る」ことの価値を考える。世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。ベストセラー『観光客の哲学』をさらに先に進める、著者30年の到達点。
続 ある少年H――わが「失楽園」
目まぐるしく変化した戦後東京…特異な時代を果敢に生きた普通の男の子の姿を、ありのままに描く。
サルトルやE・トッド研究の第一人者が昭和の少年時代を振り返る。好評第2弾!