2009年11月1日日曜日

わたし出すわ

もう少し分かりやすい話にしてほしい。
やりたいことが分かるのに語れていないと思う。
一番象徴的なのは、魚住サキという主要人物が殺されるのだけれど、何故殺されなければならなかったのかが分からない。2重の意味で分からないのは、ストーリーとして殺されることで何を言いたいのか、私には分からないし、また、そもそも、どういう経緯で殺されたのかも分からないのである。
この後に見た沈まぬ太陽の濃厚さとの大きな格差。いや、こういう表現、ストーリーがあってもいいのだけれど、それにしても分からないのである。

そういえば、森田芳光の前作は、小西克哉に、作る意味が分からない、こんなのを作っていたら、好調な日本映画がだめになると、言わしめ、狩野博幸には、まったく腹が立つ、そもそも黒澤に対する尊敬が無いと言わしめた、かの椿三十郎であることを思い出した。
いや、なぜ、これを見に行こうと思ったかといえば、ハルに変に感心した記憶からだが、前作がこれなら、普通に考えて2連敗、もうこの人、だめなのかもしれない。

沈まぬ太陽

http://blog.excite.co.jp/ogawatakao/11460134/
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301611.html